VLBIデータは OA,OB基線の観測データから、AB基 線の観測データを合成し、 CALC/SOLVEで解析した。

• 観測局IDと観測局の関係は以下のとおり。

  観測局名	局ID	設置場所
  Kashim34	O	鹿嶋市
  MARBLE1	A	つくば市
  MARBLE2	B	小金井市

• VLBI データは OA,OB基線の観測データから、AB基線の観測データを合成した。
• VLBIの推定クロックは、多項式モデルで推定したクロックに解析残 差を加えたものを、VLBIの「推定クロック」 と呼ぶ。　

BIPMの各機関のUTC(x)比較サイトよりNMIJと NICTのUTCのFinal値及びRapid値を取ってきて、VLBIの観測を行った日程 (2014.4.22, 2014.5.14, 2014.5.30)の期間のNMIJ-NICTのUTCの差につい て、プロットした。	BIPMのUTC及びUTCrから計算した UTC(NMIJ)-UTC(NICT)のプロット、及び、 VLBIで計測したUTC(NMIJ)-UTC(NICT)。オフセット値はBPIMの結果とあわせて 表示 できるように適当に上下させている。
BIPMのUTCrから求めた UTC(NMIJ)-UTC(NICT)のデータプロッ トとVLBIの計測値を拡大した図。	更に、１次傾斜を除いて両者を比較プロットした 図

2基線データ(OA,OB)と1基線データ(AB)の比較

• 上記は、OA,OB基線からAB基線のデータを作成したデータの解析結果であ るが、AB基線で推定したクロックと、OA,OB基線でそれぞれ、A,B局のクロッ クを推定し、クロックパラメータの差をとった場合について比較してみた。

クロック推定結果のプロット。AB基線の解析結 果と、OA,OB基線の解析結果を局位置推定の有無の2通りで比較した	左の結果から1次傾斜を除いてプロットした結果	ABの解析とOA,OBの解析の残差のヒストグラム。AB 基線の解析は、RMS=55ps、OA,OB基線の解析はそれぞれRMS=49ps,43ps.差を取る ことで共通の誤差要因が減るためなのか、sqrt(2) のファクタほどには増えていない。

GPS(ppp)、VLBIの計測比較

• GPSの計測結果とVLBIの比較を行った。 NICT の小金井におけるGPSの観測点は、 GPSのページ に載せているように、3種類ある。

  KGNI	小金井11mアンテナ庁舎屋上のグレーのレドームのアンテナに繋がっ ている受 信機
  T2SE	小金井2号舘屋上に設置されている時刻比較用のGPS受信機アンテナ
  T2NE	小金井2号舘屋上に設置されている時刻比較用のGPS受信機アンテナ

• 瀧口さんのPPP解析 により解析を行ってもらいそのデータをVLBIのデータと比較した。

GPSのPPP解析によって得られたNMIJ とNICTのUTCの差.どのGPS受信機の結果もほぼ同様のレート を示している。	GPS(NMIJ-KGNI)と、VLBI及びBIPMの UTCrの値をプロット。