VLBI周波数比較 2017年
VLBIとGPSを使ったUTC(NICT)-UTC(NMIJ)
[GPSデータ]
BIPIMに各国の標準機関のTime-linkデータが集積されている。 LINKデータが ftp://ftp2.bipm.org/pub/tai/timelinks/lkc/ 以下YYMMのディレクトリに保存されており、そのなかにある、 NMIJ-NICTのデータを使用した。
Data
[VLBIデータ]
広帯域観測の4バンドを合成した結果のOA,OB基線からAB基線のデー タを併合遅延関係から算出した。
VLBI-GPS Data 2017 Apr-Jul
Apr21
May12
Jun09
Jul03
VLBI-GPS Data 2017 Dec-
Dec18
Dec22
Dec26
Jan12
Jan19
結果・データPLOT
UTC(NICT)-UTC(NMIJ)
VLBIの比較結果とGPSPPP(BIPM)の比較結果をプロットした。
Apr-Jul 2017
Dec2017-Jan2018
データの精度
データの精度を評価するため、隣り合うデータ間の差分をとってプ ロットした。12月のデータのほうが精度が改善しているように見え る。これは周波数配列の改善のほか、大気の状態が冬がよいことに 起因すると思われる。
Apr-Jul 2017
Dec2017-Jan2018
VLBI-GPS Data
VLBIの観測データ(NICT-NMIJ)とGPSのデータ(BIPM-ppp)を2017年を 通してプロットした。 サンプラはリセットしておらず、 [12May]の較正データで09Juneのデータを較正しているので、 [12May]-[09June]はクロックがつながっている。 [21April]は[12May]とは較正ファイルが同じではないがクロックが つながっているように見える。この間でなぜか1.e-16のレートが見 られる。 [03July]は観測系が変更になっているためオフセットが生じた。 [Dec18]-[Dec26]の期間でもばらつきの大きさから1.e-16程度のレー トがある。IPPP(光リンクと1.e-17台で一致とのこと)との比較も BIPMのPetit氏 Julia氏の解析をもらい実施
Apr-Jul 2017
Dec2017-Jan2018
[21April]-[09June]のアラン分散
3実験のインターバルが等間隔でなかったため、長期のアラン分散 を計算することは困難であった。2017年4-6月のVLBI-GPSのアラン分 散と、2016年11月のVLBI-GPSのアラン分散の比較、どちらも同じ程 度である。2017年12月の実験では等間隔の実験ができたので、すこ し長期インターバルのアラン分散を計算できた。
2017年の4-6月 VLBI-GPSのデータから計算したアラン分散
2017年12月 VLBI-GPSのデータから計算したアラン分散。冬 季のためか精度が改善している。