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ICTで高齢者の認知機能低下を阻止する「オンライン通いの場アプリ」

1 コロナ禍をきっかけに「通いの場」をリアルからオンラインへ移行

「オンライン通いの場アプリ」とは、どのようなアプリなのでしょうか?

島田裕之氏(以下、島田):「通いの場」というリアルな場所の機能の一部を補完する目的で製作したアプリになります。「通いの場」とは、地域に住む高齢者が定期的に集まり、さまざまなアクティビティや仲間との交流を楽しめる場所の総称で、全国に約11万カ所あると言われています。具体的には、各自治体の集会所で開催されている将棋サロンやお花教室、語らいの会などが、通いの場の取り組みにあたります。それをオンラインで実現できないかということで開発したものが、「オンライン通いの場アプリ」です。

「通いの場」つくりの図

開発の目的について教えてください。

島田:新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、「通いの場」の多くが活動自粛を余儀なくされました。そこで懸念されたのは、高齢者の活動量の減少です。運動機能の低下は要介護の発生や認知症を発症させるリスクを高める可能性があります。そのため、厚生労働省では「通いの場」を介護予防の主要なソリューションと位置づけ、全国で拡充させているところでした。

しかし、コロナ禍でリアルな「通いの場」での活動ができない事態になり、その機能の代替として、「オンライン通いの場アプリ」を2020年6月にリリースしました。リアルの「通いの場」で行っていることのすべてをオンライン化することは難しいですが、高齢者の活動量向上を促すことを重視しています。

「オンライン通いの場アプリ」のトップ画面
「オンライン通いの場アプリ」のトップ画面

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