鹿島34mアンテナ (1998-2021年3月)

34m antenna

34mアンテナは1988年に建設されたアンテナで、鹿島宇宙技術センター のなかで最大のアンテナです。高い鏡面精度、副反射鏡制御機構、トロリー式 受信機交換システムなどを備えることにより、1.35GHz から 43GHz までにわたる 広い周波数帯域をカバーするアンテナです。このアンテナを用いて、 測地VLBI、電波天文、電波科学などさまざまな分野での観測・研究を行って きました。
2019年9月9日に来襲した台風15号(Faxai)の強風により大きな損傷を受けて駆動不能になり、2021年3月末までに撤去されました。

写真集

写真データを利用される際にはクレジット表示をお願いします:
平野タカシさんの写真には"Photo by 平野タカシ[https://hiranotakashi.com/]",
それ以外の写真については"Photo by NICT/Kashima"
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34mアンテナ解体直前の最後の姿(2020年10月26日)を
写真家の平野タカシさん [https://hiranotakashi.com/] が撮影してくれました。
Photo by HIRANOTAKASHI(26 Oct.)
Photograph by HIRANOTAKASHI: 26 Oct. 2020
Photo by HIRANOTAKASHI (4 Oct.)
Photograph by HIRANOTAKASHI: 4 Oct. 2020
34mAntenna 1Feb.2020
(2.7MB)2020年2月1日撮影
34mAntenna 30Jan.2020
(2MB)2020年1月30日撮影
34mAntenna 30Jan.2020
(2MB)2020年1月30日撮影
34mAntenna 30Sep.2019
(4.9MB)2019年9月30日撮影
34mAntenna 30Sep.2019
主鏡パネルを撤去した34m(4.9MB)2019年9月30日撮影
(4.5MB)2019年6月16日撮影
(5.2MB)2019年6月16日撮影
(3.8MB)2019年5月30日撮影 (5.0MB)2019年5月26日撮影
34m Antenna 10Aug2011
(4752x3168 JPG:3.31MB)2013年11月23日 撮影
34m Antenna 28 Jan.2013
雪の中の34m (JPG:3.4MB)2013年1月28日 撮影
34mAntenna 28Jan2013
雪の中の34m(JPG:2.6MB)2013年1月28日 撮影
34m with logo on 10
   Aug. 2011
主鏡面にロゴが貼られた34mアンテナ (2048×1536 JPG:1.5MB):2011年8月10日撮影

再塗装で真っ白に生まれ変わった34m アンテナその2(1536×2048 JPG:1.26MB):2011年3月8日撮影

再塗装で真っ白に生まれ変わった34 mアンテナその1(2048×1536 JPG:1.28MB):2011年3月8日撮影

芝生に積もった雪(もぐら山)と34mアンテナ(1536×2048 JPG:794KB): 2008年1月17日撮影

34mアンテナ雪景色(2048×1536 JPG:798KB):2008年1月17日撮影

「はやぶさ」をVLBI観測中の34mアンテナと11mアンテナ(1500× 900 JPG:147KB):2005年11月12日撮影

芝生の花と34mアンテナ(2592×1944 JPG:559KB):2005年6月5日撮影

34mアンテナ(1600×1200 JPG:680KB):2003年1月24日撮影

34mアンテナと虹(2369×1431 JPG:461KB):2001年11月12日撮影

21世紀の初日の出と34mアンテナ(640×480 JPG:39KB):2001年元旦撮影
夜の34mアンテナ写真集:2000年10月撮 影
精細画像B :(1983×1419 JPG:1009KB):2000年3月 撮影
精細画像A:(2648×1814 JPG:1354KB)

34mアンテナ年次報告書

2001, 2002, 2003, 2004, 2005, 2006, 2007, 2008, 2009, 2010-11, 2012-14

展示パネル

反射鏡パネル博物館へ 西太平洋電波干渉計 リアルタイムVLBI パルサー観測 小惑星レーダ観測 惑星空間電波の観測
RefPannel Western Pacific VLBI RealTime VLBI Pulsar Asteroid Rader Inter Planet

主要諸元


アンテナ本体

口径34m
光学系鏡面修正カセグレン
マウントAz-El 式
鏡面精度0.17mm RMS
駆動範囲[仰角]6゜〜 90゜ [方位角]-355゜〜 355゜
駆動角速度[仰角]0.64 ゜/sec [方位角]0.8 ゜/sec
位置(1997年1月1日の値)X = -3997649.227±0.003 m (ITRF2000)
Y = 3276690.754±0.002 m
Z = 3724278.825±0.003 m
北緯35°57′21.78″ 東経140°39′36.32″ 世界測地系(JGD2000)
AZ-EL直交点の楕円体高78.407 m
AZ-EL直交点の標高43.385 m
アンテナ位置でのジオイド高35.022 m (GSI GEO2000)
位置移動速度Vx = -0.0003±0.0004 m/年
Vy = 0.0052±0.0003 m/年
Vz = 0.0118±0.0005 m/年

受信帯域と受信器の性能(2008.1.1現在)

バンド 周波数(GHz) 受信機雑音温度 システム雑音温度 開口効率 SEFD(Jy) 受信偏波 ビームサイズ
L 1.35-1.75 18K 45K 68% 200 L/R 24'
S 2.193-2.35 19K 72K 65% 340 L/R 16'
C 4.60-5.10 100K 127K 70% 550 L 7.5'
X-n 8.18-9.08 41K 52K 68% 230 L/R 4.4'
X-wH 8.18-9.08 41K 53K 68% 290 L/R 4.4'
X-wL 7.86-8.36 41K 50K 68% 270 L/R 4.4'
K 22.0-24.0 105K 141K 50% 850 L(R) 1.6'
Ka 31.7-33.7 85K 150K 40% 1100 R(L) 1.2'
Q 42.3-44.9 180K 350K 20% 3500 L(R) 51"

34mアンテナバーチャル探検

いま、あなたは34mアンテナのフェンスの入り口の前にいます。

さあ、これから34mアンテナの内部を探検してみましょう。

34mアンテナから見える富士山

冬のよく晴れた空気の澄んだ日、夕日が沈むころになると、34mアンテナから 富士山のシルエットが見えることがあります。


撮影:1999年1月9日


撮影:2005年11月9日16時34分、36分 運が良いと朝日に輝く富士山も見ることができます。

撮影:2003年1月24日午前6時57分 更に運が良ければ夏場に富士山を見ることもできます。

撮影:2007年8月13日午後6時24分

ワールドカップサッカーを日本へ!鹿嶋へ!

茨城県鹿嶋市は、日韓で共同開催された2002年ワールドカップサッカー大会 の試合会場のひとつとして、予選ラウンドの3試合の会場となりました。 鹿島宇宙通信研究センターの34mアンテナも、1996年4月から1997年 5月まで、写真のようなメッセージを世界に向けて発信し、試合会場を鹿嶋市に 呼ぶための運動に一役買いました。

鹿島アントラーズのマスコット『アントンくん』
この誘致活動を企画したのは地元の有志で構成された『34mアンテナに アントン君を描く会』で、多数の市民の方々の募金などによって実現しました。 鹿島宇宙通信センターでは、この会の趣旨に賛同し、実験・研究に支障がない 範囲で協力をしたものです。このメッセージは、1年間にわたって鹿島宇宙 通信センターを訪れた皆さんに親しまれてきましたが、1997年5月、 役目を終えてもとの状態に戻されました。

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