第023回KARCコロキウムのご案内

第023回KARCコロキウムは終了しました。ご参加ありがとうございました。


開催日時 3月18日(火) 14:00~15:30
開催場所 関西先端研究センター 第2研究棟 3F 中会議室
講演 「原子間力顕微鏡によるナノエレクトロニクス探求」
講演者 Prof. Peter. H. Grutter
Physics Department, McGill University (マギル大学、カナダ) 
講演概要 本講演では我々の研究室で現在進めているテーマから「原子間力顕微鏡とその関連技法によるナノエレクトロニクスの可能性と発展性の探求」というキーワードに基づき3つの分野を抜粋して紹介する。
  1. 分子構造体の電気伝導特性の探求には分子との間において原子レベルで定義された接合の本質を理解することが求められる。このような接合から得られた実験結果と理論的に予測される結果を比較することでナノスケールにおける構造体とそれらがもたらす物性がどのような相関を持つのかについて理解することが可能であると考える。このような観点から我々は超高真空AFM/STM/FIM複合装置によって原子レベルで定義された接合において2端子測定を行いそのデバイス特性を調べている。これらについて紹介する。
  2. 自己組織化された量子ドットの特性を低温動作型静電気力顕微鏡によって調べている。対象物に対して電子を外部から供給して相互作用を強調することでプローブと量子ドット間の静電的相互作用を容易に観測することが出来る。講演ではInP化合物に対する4.5Kでの低温観測において現在得られている観測結果を紹介する。
  3. 磁気力顕微鏡を実験手段として、磁気相関を持つ微小粒子をセルラーオートマトンの構成要素として用いる試みを進めている。外部磁場を印加した状態で磁気力顕微鏡観測を行うことで、これら微小磁性粒子の反転磁化分布が粒子のサイズ、形、プロセス条件等にどのように依存するのか調べている。これらについて紹介する。
使用言語 英語
参加費 無料
担当者 通信総合研究所 関西先端研究センター ナノ機構グループ 
グループリーダー 益子信郎、主任研究員 田中秀吉