第033回KARCコロキウムのご案内

第033回KARCコロキウムは終了しました。ご参加ありがとうございました。


開催日時 11月25日(火) 14:00-16:00
開催場所 KARC 第4研究棟 3F 西側セミナー室(304)
講演 "Multi-scale STM studies of self-organized p-conjugated polymers and molecular assemblies"
講演者 Benjamin GREVIN Ph.D.
Permanent Researcher at DRFMC-CEA-CNRS-UJF,Grenoble,France
講演概要 本セミナーではp電子共役ポリマー、オリゴマー等の自己組織化膜に関する走査型トンネル顕微鏡等による研究について発表する。これら一連の物質系は有機分子デバイス構成要素の有力候補である。π共役を利用した半導体ポリマーで、2-5位で分子間結合した3-アルキルチオフェン誘導体のポリマー(P3ATs)は有機化合物を材料とした電子デバイスを実用化するための最も有望な誘導体のひとつである。これらはその長鎖構造が互いに相互作用を及ぼしあうことにより自己組織化しπスタッキング構造を形成する。セミナーではpoly(3-hexylthiophene) (P3HT)および poly(3-dodecylthiophene) (P3DDT)のHOPG基板上自己組織化膜に関するSTM/STS観測例を紹介しつつそれらの示す物性(ドメイン構造、ナノスケールからマイクロスケールにいたるマクロな形態の相関、分子スケールにおける構造解析など)、溶液の濃度やポストアニールがこれら物性量に与える効果等について議論を進める。さらに微小電流測定モードによる局所スペクトラムマッピングの実験結果についても紹介する。 これら一連の研究結果をもとに有機分子の自己組織化コントロール手法確立の可能性とSTM/STSという実験手法が果たすべき役割などについて議論する。
略歴
  1. 1998  Ph.D. in Physics at the University Joseph-Fourier Grenoble I (France)
  2. 1998-2000 Post-doc and Senior-Assistant,University ofGeneva
  3. 2000-present Permanent Researcher (Equivalent to associate professor),CNRS (FranceNationalCenter for Scientific Research)
使用言語 英語
参加費 無料
担当者 KARC ナノ機構グループ?田中 秀吉