第81回 KARC コロキウムのご案内

第81回 KARC コロキウムは終了しました。ご参加ありがとうございました。


開催日時 2007年1月25日(木)  14:00〜16:00
開催場所 未来ICT研究センター 第2研究棟 3階 中会議室
講演 「MEGとfMRIを用いた高次視覚機能の可視化」
講演者 岩木直 先生
((独) 産業技術総合研究所人間福祉医工学研究部門, 主任研究員)
講演概要 透明の球面上に配置された多数のドットを中心軸周りに回転運動をさせ,それを二次元平面に投影したものを観察すると,二次元平面上のランダムドットの動きから,奥行きのある三次元の球状構造が知覚される(1).二次元のoptic flowからの三次元物体の知覚には,背側(dorsal)・腹側(ventral)両視覚経路上の複数の神経活動が関わることが過去のfMRI実験から知られているが(2),それらの活動の動的な特性は明らかになっていない.我々は,MEGとfMRIの異なる脳機能計測技術を用いて,動きからの三次元物体知覚に関わる高次視覚野の活動の動的な可視化を試みた.
適応型空間フィルタと,fMRI活動マップとMEG逆問題の統合解析技術を用いて,誘発MEG データから脳内神経活動の時空間特性を可視化するとともに、 Wavelet 変換を用いた時間-周波数解析により自発脳活動の刺激に同期した変化を定量的に評価した。この結果、parietal、parieto-occipital、およびoccipito- temporal 領域で、動きからの三次元物体知覚における誘発活動の有意な増大と, α・β帯域における自発活動の有意な減少(ERD)を同時に生じていことを明らかにした.
使用言語 日本語
参加費 無料
担当者 情報通信研究機構 未来ICT研究センター
バイオICTグループ 村田勉(連絡先:バイオICTグループ 仁賀奈己幸)