第85回KARCコロキウム開催報告
誘電体界面における双極子放射に関して、放射パターン、増強、寿命などについて、理論的考察と実験結果が紹介された。界面における双極子放射の放射パターン解析は、蛍光をプローブとしたバイオセンサーやタンパク分子等の立体構造変化の動態測定等において重要な役割を果たす。最近蛍光プローブとして注目されている量子ドットは遷移双極子モーメントが結晶軸に垂直な向きの2次元に縮退し平面状になっており、放射特性を理解することが更に重要であることが示された。単一量子ドットにおける放射パターンや、蛍光寿命の変化などについても実験結果が示され、バイオ研究の観点からも活発な質疑応答が行われた。
参加人数 11名(内部 11名、外部 0名)