第90回KARCコロキウム開催報告
バイオ型分子通信技術を開発するためには、バイオネットワークの土台となる繊維状の生体分子の構造と構築過程を理解する必要がある。本コロキウムでは、非対称的な構造を持つ生体ユニットが規則正しい繊維状構造体に構築される仕組みを明らかにする手法としてのクライオ電子顕微鏡法について、基礎的な情報から最新の研究成果、さらに応用の方法についてご講演いただいた。繊維状生体分子の3次元再構成法の2つのアルゴリズムとそれを用いた実験結果についてご報告いただき、得られた知見を分子通信へ応用する方法について活発な討議が行われた。異分野の研究者の参加があったことは有益であった。
参加人数 12名 (内部 12名、外部 0名)