第106回 KARCコロキウムのご案内
第106回 KARCコロキウムは終了しました。ご参加ありがとうございました。
開催日時 | 2010年6月30日(水) 13:30〜 |
開催場所 | 神戸研究所 未来ICT研究センター 第2研究棟 3階 中会議室 |
講演 | 「ナノバイオ材料とマイクロ・ナノマシニング技術」 |
講演者 | 横川 隆司 博士 (京都大学大学院工学研究科 助教) |
講演概要 | 我々のグループでは,これまでマイクロ・ナノマシニング技術(MEMS・ NEMS技術)とバイオ材料の融合研究を行ってきた.よりMEMS技術に立脚してバイオ側への実験ツール提供を目指す取り組みと,バイオ材料を利用して従来のマイクロ・ナノデバイスに革新をもたらす取り組みがある.前者としては,マイクロチャネル内で簡便に全反射蛍光観察を行うデバイスとF1-ATPaseの大腸菌からの抽出〜アッセイを行うデバイスについて紹介する.後者としては,モータタンパク質の運動機能をマイクロ・ナノデバイス内での駆動力として利用する取り組みについて紹介する.我々のグループでは,より工学的な立場から対象物の搬送やその制御方法について検討してきた.キネシンやダイニンを直接対象物質に付加して微小管上を搬送するビーズアッセイ系を用いたシステムを中心に述べる.複数の微小管を用いたマイクロスケールの実験系では,マイクロチャネル内の剪断力を用いた微小管の極性配向技術とそれを用いた搬送系を検討してきた.また,近年では微小管1フィラメントの極性操作に着目したナノスケールの搬送系についても取り組みを進めている.MEMS・NEMS技術のサポートにより実現できる新たなナノシステムについて紹介したい. |
使用言語 | 日本語 |
参加費 | 無料 |
担当者 | 情報通信研究機構 神戸研究所 未来ICT研究センター バイオICTグループ 専攻研究員 古田健也 |