第114回 KARCコロキウムのご案内
第114回 KARCコロキウムは終了しました。ご参加ありがとうございました。
開催日時 | 2012年3月5日(月) 14:00〜16:00 |
開催場所 | 未来ICT研究所(神戸) 第2研究棟 3階 中会議室 |
講演 | 「生体分子の分子認識を利用した機能性金属ナノ構造の自己組織化的作製」 |
講演者 | 北海道大学電子科学研究所 教授 居城 邦治 |
講演概要 | 金属・半導体からなるナノ粒子やナノ構造を自在に並べることができれば、新規な機能を持つ材料を作製できると期待されている。そのためにはnm単位の空間分解能が要求されるので、どのような方法で並べるのかが問題になる。マニピュレーションする方法として、STMなどのプローブやまたはレーザー光を絞った焦点でナノ粒子を捕まえて基板の任意な位置に置くことが可能になってきており、ナノテクノロジーにおいてボトムアップ法と呼ばれている。しかし、これらの手法では1ナノ粒子(もしくは複数個)毎にしかマニピュレートできないので、精度や任意性は高いものの作業効率はすこぶる悪く、動かせる対象も限られている。そこで、内在的に位置情報を持った鋳型、具体的にはナノ粒子をあらかじめ決まった位置に化学的もしくは物理的な力で固定できるような鋳型を用いることができれば、自発的(自己集合的)にナノ粒子の配列固定化が可能となる。Lehnの言うところの”Programmed molecular and supramolecular systems”であり、もう一つのボトムアップ法である。そのようなナノメートルサイズで働く鋳型として我々は分子認識に優れた生体高分子に着目している。その一つが1次元高分子である核酸=DNAであり、もう一つはタンパク質がカプセル状に集合したウイルスである。本講演では、DNAを鋳型として用いて、ナノ粒子、金属、導電性高分子の1次元配列をコントロールすることでナノ電子素子を自己組織化的に作製する方法、ならびにナノ粒子の3次元配列のコントロールを目的として、DNAやウイルスの分子認識を利用することで金属ナノ粒子の機能性集積構造を形成する手法について紹介する |
使用言語 | 日本語 |
参加費 | 無料 |
担当者 | 情報通信研究機構 未来ICT研究所 未来ICT研究所室 研究マネージャー 田中 秀吉 |