第122回KARCコロキウム開催報告


第122回KARCコロキウムの様子


「世界初の量子コンピュータ」としてD-Wave社が商用販売し世界的に大きな注目を集めている量子アニーリングについて、その基礎から応用まで概説していただいた。同じイジングモデル型情報処理であるシミュレーテッドアニーリングとの詳細な比較や、D-Wave社の量子アニーリングコンピュータの動作原理について詳しい解説があったが、D-Wave社のシステムが真に量子効果を活用しているのか現時点でもまだ結論は出ていないとのことであった。しかしながら、量子アニーリングを含むイジングモデル型情報処理は、組み合わせ最適化問題等のある特定の問題を解く上では極めて有用な手法であり、人工知能(機械学習)のみならず、幅広い分野への応用が可能と思われる。2時間にも及ぶ講演会となり、活発な質疑応答がなされた。


参加人数15名