私たちの研究室では、動物の行動が起こる仕組みを、分子(遺 伝子)・細胞(脳)・個体のレ ベルで解明していくことを目指しています。
山元は、自身がAssociate Editorを務めるJournal of Neurogenetics誌(Informa Healthcare, London, UK)にEvo-Devo-Neuro Approach to Behaviorと題する特集を組み、9月4日に同誌27巻3号として刊行されました(http://informahealthcare.com/toc/neg/27/3)。
生物の形態的多様性を発生に関わる遺伝子の変化に基づいて理解しようとするEvo-Devoは、今や多くの研究者を擁する分野として確立しています。しかし、行動の多様性がどのようにして進化したのか、また逆に行動の多様化が種分化を導き、多様性の成立に寄与することは可能なのか、こうした問題に迫ろうとする研究は未だ萌芽的な段階にとどまっています。本特集は、行動の多様化の基盤を脳の神経回路の多様化に求め、その遺伝的機構を解明するあらたな分野を提唱するものです。
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