研究成果
2013.9.6

行動多様化と種分化の遺伝子機構に関する総説を発表しました

 山元研の山元と石川由希(現・名古屋大学)は、Journal of Neurogeneticsの特集、Evo-Devo-Neuro Approach to Behavior(http://informahealthcare.com/toc/neg/27/3)に総説を寄稿し、ショウジョウバエ属の行動の多様化に寄与している遺伝子の実体と進化へのインパクトを論じています。この総説の特徴は、行動表現型の種差をもたらすと思われるいくつかの遺伝子について、その脳神経系での具体的機能を検討し、個体(行動)−細胞(神経ネットワーク)−遺伝子変異の三階層にわたる因果的相互関係を推論している点です。その中から,どのような特性を持つ遺伝子が行動の多様化、そして種分化に大きな働きをするのか、仮説を提唱します。



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図:ハワイ固有種、Drosophila heteroneuraの雄同士が示す闘争行動.
ハワイ諸島には1000種近いDrosophilaが生息し、行動の著しい多様化が見られる.

出典

Yamamoto, D. and Ishikawa, Y. (2013)

Genetic and neural bases for species-specific behavior in Drosophila species.

Journal of Neurogenetics 27, 130-142.




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