私たちの研究室では、動物の行動が起こる仕組みを、分子(遺 伝子)・細胞(脳)・個体のレ ベルで解明していくことを目指しています。
山元研ではキイロショウジョウバエの性行動を生み出す中枢ニューロンの同定を進めてきましたが、このたび、北海道教育大学の木村賢一らと共に、雌の生殖行動のトリガーニューロンを同定しました。雌は、二つの異なる脈略で産卵管を押し出す行動をとります。すなわち、求愛してきた雄を拒否する時と、産卵する時です。同じように見える産卵管の押し出しですが、交尾拒否の時と産卵の時とでは、それぞれ異なる脳の介在ニューロンが活性化されることで、それぞれの行動がひき起されることがわかりました。
PLoS ONE 10(5): e0126445. doi:10.1371/journal.pone.0126445
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