研究成果
2016.3.30

ショウジョウバエの非モデル種での変異誘発・形質転換に成功!

 田中良弥(D1)と村上日向(B4)は、これまで遺伝学の力の及ばなかった非モデル種、Drosophila subobscuraにCRISPR/Cas9法を適用し、体が黄色くなったyellow(y)変異体と眼が白色に変わったwhite(w)変異体の作出に成功しました。さらに、y+マーカーを持ったpiggyBacベクターを用いて、y変異体の体色表現型の救済にも成功しました。このpiggyBacベクターにはphiC31 integraseによる遺伝子挿入を可能にするattP配列も含まれており、今後、この配列を利用して様々なDNAをD. subobscuraに導入する道が拓けました。

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図:y+の乗ったpiggyBacベクターによって淡色化表現型が救済されたD. subobscuray2突然変異個体

出典

Tanaka, R., Murakami, H., Ote, M. and Yamamoto, D. (2016)

Clustered regulatory interspaced short palindromic repeats (CRISPR)-mediated mutagenesis and phenotype rescue by piggyBac transgenesis in a nonmodel Drosophila species.

Insect Mol. Biol. doi: 10.1111/imb.12232. [Epub ahead of print]







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