研究成果
2016.6.3

Fruitlessタンパク質の結合標的配列が確定しました

 ショウジョウバエのニューロンの性を決定することを通じて性特異的な行動を生み出す雄特異的転写因子、Fruitlessの結合配列を明らかにしました。神経突起の伸長を阻むrobo1遺伝子のプロモーターにFruitlessが結合するとrobo1の転写が抑制され、雄に特有の突起が形成されます。Fruitless結合配列に変異を入れると雄でもその突起が出来なくなり、雄の求愛行動が異常になることが明らかになりました。伊藤弘樹らによる今回の発見により、Fruitlessの全標的遺伝子の同定に道が開かれました。

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図:Fruitlessがrobo1の転写制御により、雄特異的回路と行動を制御する仕組み

出典

Ito, H. et al. (2016)

Fruitless represses robo1 transcription to shape male-specific neural morphology and behavior in Drosophila.

Curr. Biol. 26, 1532-1542. http://dx.doi.org/10.1016/j.cub.2016.04.067.







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