情報通信研究機構（NICT）　未来ICT研究所
フロンティア創造総合研究室　行動神経生物学プロジェクト（山元研究室）

私たちの研究室では、動物の行動が起こる仕組みを、分子（遺 伝子）・細胞（脳）・個体のレ ベルで解明していくことを目指しています。

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研究成果

2017.3.6

雄の求愛動作の一つ一つは別々の感覚刺激によってひき起される

　キイロショウジョウバエとはやや遠い系統的位置にあるDrosophila subobscuraでは、視覚が求愛行動の惹起に重要です。この種の雄に、求愛の標的として棒に固定した雌やダミーを見せ、それをコンピューター制御で動かし、標的のどのような動きが求愛をひき起すのかを調べた結果、求愛動作に一つ一つが、違った動き（又は停止）のパターンによってひき起されていることがわかりました。一つの鍵刺激が求愛行動のすべてをひき起すという考え方に再考を促す結果といえます。

^出典

^{Higuchi, T., Kohatsu, S. and Yamamoto, D. (2017)}

^{Quantitative analysis of visually induced courtship elements in Drosophila subobscura.}

^{J. Neurogenet. DOI: 10.1080/01677063.2017.1290613}

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