研究成果
2018.6.14

環境ストレスを受けて“生殖よりも生存”へと代謝を切り替える仕組みを解明

 昆虫は、厳しい環境では代謝を最低限に抑えてストレス抵抗性を上げ、それにより延命を図る仕組みを進化させました。休眠です。キイロショウジョウバエの雌は、低温、短日、飢餓の三重苦のもとでは卵の成熟を停止させる生殖休眠に入ります。本研究では、「生殖休眠に入るか、普通に生活を続けるか」を決めるのは脳のインスリン産生ニューロン(IPC)であること、そしてPDFという名のペプチドがその決定を行う上で重要な情報をIPCに伝えていることを明らかにしました。


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図:マーカーによる標識で可視化された脳のインスリン産生ニューロン(伊藤弘樹原図)

出典

Ojima, N., Hara, Y., Ito, H. and Yamamoto, D. (2018)

Genetic dissection of stress-induced reproductive arrest in Drosophila melanogaster females.

PLoS Genet 14(6): e1007434. https://doi. org/10.1371/journal.pgen.1007434







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