研究成果
2019.1.15

タンパク質分解が脳を雌雄で違ったものに作り上げる

 佐藤耕世研究員は、ショウジョウバエの脳の相同なニューロンが雌雄で違った形をしている原因を探り、LolaQという名の細胞運命を決めるタンパク質が雌でのみ一部が切り取られ、雌型の細胞になるようプログラムされた結果であることを発見しました。雄の脳では、雄にしかないもう一つのタンパク質、FruitlessMがLolaQに貼り付いて、LolaQを分解から守っているため、雄特有の形がつくられるのです。


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図:LolaQがニューロンと行動の性差を作り出す仕組みの模式図

出典

Sato, K., Ito, H., Yokoyama, A., Toba, G. and Yamamoto, D. (2019)

Partial proteasomal degradation of Lola triggers the male-to-female switch of a dimorphic courtship circuit.

Nat. Commun. 10, 166. https://doi.org/10.1038/s41467-018-08146-1







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