私たちの研究室では、動物の行動が起こる仕組みを、分子(遺 伝子)・細胞(脳)・個体のレ ベルで解明していくことを目指しています。
佐藤耕世研究員は、ショウジョウバエの脳の相同なニューロンが雌雄で違った形をしている原因を探り、LolaQという名の細胞運命を決めるタンパク質が雌でのみ一部が切り取られ、雌型の細胞になるようプログラムされた結果であることを発見しました。雄の脳では、雄にしかないもう一つのタンパク質、FruitlessMがLolaQに貼り付いて、LolaQを分解から守っているため、雄特有の形がつくられるのです。
Nat. Commun. 10, 166. https://doi.org/10.1038/s41467-018-08146-1
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