私たちの研究室では、動物の行動が起こる仕組みを、分子(遺 伝子)・細胞(脳)・個体のレ ベルで解明していくことを目指しています。
当グループの原佑介主任研究員/プランニングマネージャー、名古屋大学の田中良弥講師(もと山元研メンバー)らは、ヒメウスグロショウジョウバエに固有の「婚姻贈呈」という行動を、本来この行動をしないキイロショウジョウバエにさせることに成功しました。マスター制御因子であるfruitless遺伝子を脳の16個のインスリン合成ニューロンで人工的に働かせた結果、摂食制御を行うためのインスリン合成ニューロンが求愛制御回路と接続するようになり、
行動が切り替わったものです。いわば行動の進化を再現した画期的成果であり、本年8月14日発行のアメリカの科学誌、Scienceに掲載されました。
図 :ヒメウスグロショウジョウバエのオスは、そ嚢に蓄えた果汁などを吐き戻してメスに口移しに与え、愛を告げる。 (プレスリリース資料の田中良弥原図を改変)
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