ミリ波帯生体組織電気定数データベース

5G/Beyond 5Gで使用されるミリ波帯等の電波の安全性評価に貢献します

実証実験中

研究者より

5Gシステムに代表される準ミリ波・ミリ波と呼ばれる、これまでの携帯電話には利用されてこなかった電波を利用した技術が急速に普及しています。電波を利用した技術を安心して、安全に利用するため、あるいは医療・リハビリテーション用途等の新しい電波の利活用のために、私たちの成果を研究室サイトより発信して参ります。

電磁波研究所電磁波標準センター電磁環境研究室
https://emc.nict.go.jp/

概要

5G、空港セキュリティゲート、自動車用レーダ等、準ミリ波~ミリ波帯を利用した無線技術の開発が近年進展しており、これら無線技術からの電波による人体への安全性評価の必要性が高まっています。

高周波電波ばく露による生体影響は熱影響が支配的です。そのため、人体への安全性評価においては、人体が電波にさらされた際の電波吸収量をシミュレーションにより評価されますが、そのためには、人体を構成する各組織の電気的定数(誘電率・導電率)が必要です。しかしながら、20GHz以上の周波数では信頼性のある測定結果はほとんどありません。

NICTでは、長波からテラヘルツ波までの広い周波数範囲に渡って、多くの組織について生体組織電気定数の測定に取り組んでいます。


図1


図1

提供内容・活用

NICTでは、準ミリ波~ミリ波帯の生体組織電気定数データベースを公開しています。 本データベースは、人体安全性に関する分野に限らず、通信技術、医療・リハビリテーション用途等に利用可能です。

電気定数データベース利用及び電気定数測定について、技術相談に応じることが可能です。

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