
ミリ波帯生体組織電気定数データベース

特徴・優位性
- 信頼性のある生体組織の電気定数データを提供
- 電気定数の測定技術は長波からテラヘルツ波まで、広域な周波数に対応
- 1 MHzから100 GHzのデータを公開
- 技術相談も可能
用途・応用分野
- 5G/B5G電波を利用した機器の、人体への安全性評価
- 医療診断やリハビリ用途での利活用

概要
5G/Beyond 5G(B5G)や自動車用レーダ等、準ミリ波~ミリ波帯を利用した無線技術の普及・開発が進展しており、これら無線技術からの電波による人体への安全性評価の必要性が高まっています。
高周波電波ばく露による生体影響は熱影響が支配的です。そのため、人体への安全性評価においては、人体が電波にさらされた際の電波吸収量をシミュレーションにより評価されますが、そのためには、人体を構成する各組織の電気的定数(誘電率・導電率)が必要です。しかしながら、20GHz以上の周波数では信頼性のある測定結果はほとんどありません。
NICTでは、長波からテラヘルツ波までの広い周波数範囲に渡って、多くの組織について生体組織電気定数の測定に取り組んでいます。
1 MHzから100 GHzまでのデータベースについては公式サイトにて公開しています。(2025年6月19日更新)


青線:角膜(ウサギ)、赤線:真皮(ブタ)、
黒線:皮下組織(ブタ)の測定結果


ミリ波帯生体組織電気定数データベース
関連情報
- 公式サイト:https://www2.nict.go.jp/cgi-bin/202303080003/public_html/index.py
- プレスリリース:2023.01.31.世界初の国際標準小児数値人体モデルを無償公開(https://www.nict.go.jp/press/2023/03/30-1.html)
担当部門
電磁波研究所 電磁波標準研究センター 電磁環境研究室(https://emc.nict.go.jp/)