絶対に情報が漏洩しない量子暗号通信を検証するネットワーク

量子暗号通信の体験・開発・検証をするための環境を提供します

プレスリリース

2024.04.18
国際宇宙ステーションと地上間での秘密鍵共有と高秘匿通信に成功

外部提供・利用可能なサービス・施設等

研究者より

今後、情報通信システムは『量子』の土台の上に再構築されてゆくと思います。量子ICT協創センターは、研究開発から社会実装、標準化、人材育成にわたる様々な活動を一人でも多くの方々と連携して進めるため、オープンな協創環境を整備してお待ちしています。

量子ICT協創センター

概要

量子力学を通信に応用した量子通信という技術により、通信が盗聴されたことを確実に検知できます。量子通信を暗号の世界に応用し、第三者が絶対に知り得ないように共有(量子鍵配送)された暗号鍵を使用するのが量子暗号通信です。暗号化にワンタイムパッドを用いた量子暗号通信は情報理論的安全性を実現する技術であり、日本、米国、欧州、中国などを中心に量子暗号通信に関する研究開発とネットワークの構築が世界中で進められています。

日本においてはNICTが東京都心と小金井市をつなぐ光回線を利用したテストベッド「東京QKD(*)ネットワーク」を2010年に構築し、世界初となる量子暗号通信による秘匿動画配信の実証に成功しました。このネットワークは世界で最も長い運用実績があります。

* Quantum Key Distribution : 量子鍵配送


提供内容・活用

産業界、大学及び研究機関と連携し、量子暗号通信に関わる信頼性試験や量子セキュアクラウド技術のようなアプリケーションの開発・実証に取り組んできました。量子暗号通信の基本機能の体験やアプリケーションの開発、ユースケースの検討・実証などに利用可能です。

関連情報

ウェブサイト 量子ICT協創センター

プレスリリース:2023.12.18.複数の企業間を結ぶ量子暗号ネットワークテストベッドの運用試験を開始

プレスリリース:2022.01.14.大容量金融取引データの量子暗号による高秘匿通信・低遅延伝送の検証実験に成功

ページトップへ戻る