主反射鏡の直径は34m。天体からの電波を最初にここで反射させます。 主反射鏡は全部で348枚のパネルを組み合わせて少し修正されたパラボラ面 (放物面)を構成しています。パネルの材質は厚さが 1.8mm のアルミニウム。 ここに電波を吸収しにくい特殊なペイント(Methyl Ethyl Ketone)が塗られて います。パネルとパネルの間にはわづかな隙間が設けられていますので、 ここに雨水がたまるということはありません。
主反射鏡から見上げた副反射鏡 副反射鏡の背面にある駆動装置
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主反射鏡で反射された電波がさらに副反射鏡で反射され、受信機室のカセグレン 焦点に電波が集められます。副反射鏡の直径は 3.81m。表面の材質はグラス ファイバーで、表面の設計精度は 0.1mm (RMS) です。表面の形状は 少し修正された双曲面になっています。カセグレン焦点の位置を微妙に制御 するために、副反射鏡の背面には5つの駆動モータが設置されており、 自由に副反射鏡の取り付け位置を制御することができるようになっています。
副反射鏡の取り付け部(34mアンテナでもっとも高いところ)から見渡した あたりの風景です。この位置で地上から 32.65m の高さです。
これで34mアンテナの探検ツアーは終わりです。お疲れさまでした。