34mアンテナは1988年に建設されたアンテナで、鹿島宇宙技術センター
のなかで最大のアンテナです。高い鏡面精度、副反射鏡制御機構、トロリー式
受信機交換システムなどを備えることにより、1.35GHz から 43GHz までにわたる
広い周波数帯域をカバーするアンテナです。このアンテナを用いて、
測地VLBI、電波天文、電波科学などさまざまな分野での観測・研究を行って
きました。 2019年9月9日に来襲した台風15号(Faxai)の強風により大きな損傷を受けて駆動不能になり、2021年3月末までに撤去されました。 |
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口径 | 34m |
光学系 | 鏡面修正カセグレン |
マウント | Az-El 式 |
鏡面精度 | 0.17mm RMS |
駆動範囲 | [仰角]6゜〜 90゜ [方位角]-355゜〜 355゜ |
駆動角速度 | [仰角]0.64 ゜/sec [方位角]0.8 ゜/sec |
位置(1997年1月1日の値) | X = -3997649.227±0.003 m (ITRF2000) |
Y = 3276690.754±0.002 m | |
Z = 3724278.825±0.003 m | |
北緯35°57′21.78″ 東経140°39′36.32″ 世界測地系(JGD2000) | |
AZ-EL直交点の楕円体高 | 78.407 m |
AZ-EL直交点の標高 | 43.385 m |
アンテナ位置でのジオイド高 | 35.022 m (GSI GEO2000) |
位置移動速度 | Vx = -0.0003±0.0004 m/年 |
Vy = 0.0052±0.0003 m/年 | |
Vz = 0.0118±0.0005 m/年 |
バンド | 周波数(GHz) | 受信機雑音温度 | システム雑音温度 | 開口効率 | SEFD(Jy) | 受信偏波 | ビームサイズ |
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L | 1.35-1.75 | 18K | 45K | 68% | 200 | L/R | 24' |
S | 2.193-2.35 | 19K | 72K | 65% | 340 | L/R | 16' |
C | 4.60-5.10 | 100K | 127K | 70% | 550 | L | 7.5' |
X-n | 8.18-9.08 | 41K | 52K | 68% | 230 | L/R | 4.4' |
X-wH | 8.18-9.08 | 41K | 53K | 68% | 290 | L/R | 4.4' |
X-wL | 7.86-8.36 | 41K | 50K | 68% | 270 | L/R | 4.4' |
K | 22.0-24.0 | 105K | 141K | 50% | 850 | L(R) | 1.6' |
Ka | 31.7-33.7 | 85K | 150K | 40% | 1100 | R(L) | 1.2' |
Q | 42.3-44.9 | 180K | 350K | 20% | 3500 | L(R) | 51" |
いま、あなたは34mアンテナのフェンスの入り口の前にいます。
さあ、これから34mアンテナの内部を探検してみましょう。
冬のよく晴れた空気の澄んだ日、夕日が沈むころになると、34mアンテナから 富士山のシルエットが見えることがあります。
撮影:2005年11月9日16時34分、36分
運が良いと朝日に輝く富士山も見ることができます。
撮影:2003年1月24日午前6時57分
更に運が良ければ夏場に富士山を見ることもできます。
撮影:2007年8月13日午後6時24分
この誘致活動を企画したのは地元の有志で構成された『34mアンテナに アントン君を描く会』で、多数の市民の方々の募金などによって実現しました。 鹿島宇宙通信センターでは、この会の趣旨に賛同し、実験・研究に支障がない 範囲で協力をしたものです。このメッセージは、1年間にわたって鹿島宇宙 通信センターを訪れた皆さんに親しまれてきましたが、1997年5月、 役目を終えてもとの状態に戻されました。 |