1999年6月2日のVLBI標準インターフェース(VSI)打ち合わせの様子

日時:1999年6月2日(水)13:30−18:15
場所:鹿島宇宙通信センター 小会議室
参加者(敬称略):
 通総研 − 近藤、栗原、小山、中島、市川、関戸、鈴山 (鹿島)
       木内、瀬端 (小金井)
 国立天文台 − 川口

議事(一部敬称略):

まず、近藤が前回の会議の様子の説明を行ったが、 VLBI標準インターフェース(以下VSI)制定までのプロセスの理解に 一部参加者にずれが見られたので、最初の1時間ほどの議論は認識のずれの 解消に費やされた。なお、この経緯およびプロセスは前回会議時にも 説明したが、以下の通りである(会議時には経緯の詳細の説明は省略)。

経緯

7月19日のIVS評議会(英国バーミンガム)でVSIが認知されるには、 評議会において、技術開発コーディネータであるホイットニーが VSI制定検討グループの検討結果としてのVSIを提案し、評議会が 認知(お墨付きを与える)するという形になる(と思われる)。 その場でVSIに関する技術的議論はなされない(と思われる)。 したがって、

ということになった。 ここで、「7月のIVS評議会に日本案を示し、そこでVSIの議論を行う」 という誤解が一部参加者にあったが、 そうではなく、「7月のIVS評議会ではホイットニーがVSI検討グループで 検討した結果を示し、それをIVSとして認知する」のであり、 VSI検討グループでは、それまでに日本案も含めて検討を 行うのである。したがって、7月のIVS評議会の時点で、統一案にいたっていない場合は、 ホイットニーがVSIを具体的に提案することはなく、 したがってIVSとしての認知もなくなり、先送りとなる。

7月までに日本案を示すのは非常に難しいとの、意見もあったが、 ともかく「たたき台」を作らなくては先へ進めない、という点では 会議参加者の合意が得られ、具体的議論に入った。 なお、議論の参加者の範囲については、「たたき台」作りの 段階は現参加者の範囲で進めて、「たたき台」ができあがった後の 議論は、広く公開(周知)して進める(ホイットニーに対しても検討 グループのメンバー以外のIVS技術開発センターからの意見も聞くように 進言する)ことで了解が得られた。

以下、議論の技術的検討の要点を示す(大体議論の時間順だが順不同)。

今後、以下のスケジュールで作業を進めることになった。

なお、VSI日本案を提示後の議論は、電子メールで行うこととし、 7月19日に予定されているIVS評議会の様子の報告会を 7月28日(水)午後1時半から鹿島で行うことに決めた。

作成者:近藤哲朗


1999年6月3日作成