宇宙通信システム研究室STICS(スティックス)ユニットでは、直径30m程度の超大型展開アンテナを衛星に搭載し、日本及びその排他的経済水域を100個程度の高利得かつ小径スポットのマルチビームで覆うことで地上システムと周波数を共有し、地上携帯と同程度の大きさの地上/衛星共用端末により通信可能なシステム「地上/衛星統合移動通信技術 STICS(satellite/terrestrial integrated mobile communication system)」を提案し、実現をめざして研究開発を進めています。
近年、世界各地で地震、津波、台風等の大規模な自然災害が頻発しており、わが国でも安全・安心な社会の実現が脅かされつつあり、非常災害時における確実な通信手段の必要性が高まっています。非常災害時の通信手段として、衛星通信は大変有効であることは良く知られています。しかし衛星と地上端末間の距離が非常に大きく電波伝搬による減衰量が非常に大きいため、地上端末に外付けのパラボラアンテナのような大きなアンテナが要でした。近年、大型展開アンテナを搭載する衛星が実現されつつあることで、地上携帯端末に内蔵される小型アンテナ程度でも通信が可能となってきています。さらに小型携帯端末に地上系と衛星系の通信シテムを搭載することで、地上システムでカバーしきれない広範囲において通信が可能な地上/衛星統合型の移動通信システムが実現されつつあります。宇宙通信システム研究室ではSTICS概念図に示すような「地上/衛星統合移動通信システム」の実現を目指して研究を進めています。
この様なシステムを実現するための課題は多くありますが、研究課題としている代表的な3つの課題についてご紹介します。
| STICS研究紹介 | |
|---|---|
| ● | 超マルチビーム形成技術 |
| ● | 地上/衛星周波数の共用技術 |
| ● | 地上系/衛星系協調リソース 割当の最適化技術 |