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大岩 和弘(おおいわ かずひろ)
理学博士
未来ICT研究所 主管研究員 NICTフェロー

所属:国立研究開発法人情報通信研究機構
部署:未来ICT研究所
職名:主管研究員
その他所属:兵庫県立大学、大阪大学大学院生命機能研究科
所属学協会:生物物理学会、米国生物物理学会、米国細胞生物学会

経歴

1960年6月1日埼玉県蕨市生まれ
1983年3月東京大学理学部 生物学科卒業
1988年3月東京大学大学院 理学系研究科動物学専攻
博士課程修了
   4月帝京大学医学部 第二生理学教室助手(後に講師)
1993年4月通信総合研究所(現情報通信研究機構)入所
1994年9月英国国立医学研究所(NIMR)へ短期留学(翌95年も)
1997年7月通信総合研究所 生体物性研究室長
2006年4月情報通信研究機構 未来ICT研究センター
バイオICTグループ グループリーダー
2008年7月同機構 未来ICT研究センター センター長
2011年4月同機構 未来ICT研究所所長
2013年1月同機構 未来ICT研究所 主管研究員・フェロー

研究概要

試験管内でタンパク質モータの機能を再構築する技術 (インビトロ運動アッセイ)を駆使して、タンパク質モータ 特にダイニンの運動機能の解明や制御の研究を推進してきた。また、このインビトロ運動アッセイを拡張することで、タンパク質フィラメントの運動方向制御の技術を開発するなど先駆的研究開発を行っている。

委員歴

2016年 - 2017年 総務省情報通信審議会 情報通信技術分科会 技術戦略委員会 次世代人工知能社会実装WG WG構成員
2010年4月 - 2011年3月 総務省 脳とICTに関する懇談会 委員
2008年1月 - 2008年12月 日本学術振興会 科学研究費委員会専門委員
2005年 米国生物物理学会 Subgroup meeting chair

Service

2013年(平成25年)- 現在  米国生物物理学会 Biophysical Journal Editorial Board members
2012年(平成24年)-現在 J. Muscle Res. Cell Motil. Executive Editor

受賞歴

2005年(平成17年)第23回大阪科学賞
2005 年(平成17年)米国生物物理学会 Biophysical Society, Motility Subgroup Chair
2007年(平成19年)アルバータ大学・工学部・化学・物質工学科の DB Robinson Distinguished Speakers Series講演者
2009年(平成21年)日本学術振興会 科学研究費優秀審査員表彰
2020年(令和2年)文部科学大臣表彰 科学技術賞(研究部門)

特許

【 特開2004-109695 】「タンパク質モータの機能に基づく信号変換素子」 
【 特開2003-114185 】「プローブ位置固定式微小力測定装置および測定方法」
【 特開2002-69092 】「生理活性を持つ環状ヌクレオチド誘導体及びその製造方法」

競争的資金等の研究課題

軸糸ダイニンの構造ダイナミクスと協働性賞
日本学術振興会: 科学研究費補助金 基盤研究(C)
研究期間: 2017年4月 - 2020年3月 代表者: 大岩 和弘


細胞間接着・骨格の秩序形成メカニズムの解明と上皮バリア操作技術の開発 →専用ページ
科学技術振興機構: 戦略的創造研究推進事業 CREST 生命動態
研究期間: 2013年10月 - 2018年3月 代表者: 月田早智子


自己組織的構成法による真核生物鞭毛の運動機構の解明
日本学術振興会: 科学研究費補助金 基盤研究(C)
研究期間: 2014年4月 - 2017年3月 代表者: 大岩 和弘


タンパク質モーターの動作原理
研究期間: 1995年 - 2010年


単一分子酵素反応の測定システムの構築
研究期間: 1995年 - 2010年


軸糸ダイニンおよび軸糸の構造と機能
科学研究費補助金
研究期間: 1985年


タンパク質モータを用いたバイオ素子の開発

成果・論文のページ→

書籍等出版物

Dyneins: Dynein Mechanics, Dysfunction, and Disease
K. Oiwa, H. Sakakibara, K. Furuta (担当:分担執筆, 範囲:Chapter 1 Electron microscopy of isolated dynein complexes and the power stroke mechanism.)
Academic Press 2017年11月


Handbook of Dynein (eds. Hirose, K. and Amos, L)
Shitaka, Y., Kojima, H. and Oiwa, K. (担当:分担執筆, 範囲:Chapter 9. Motility of inner-arm dyneins.)
Pan Stanford Publishing 2011年


Methods in Cell Biology Vol 91
Kazuhiro Oiwa, Shinji Kamimura, Hiroyuki Iwamoto (担当:分担執筆, 範囲:X-ray fiber diffraction studies on flagellar axonemes.)
Elsevier 2009年


Single Molecule Biology
Knight, A. E. 編集 (担当:分担執筆, 範囲:Force-generating mechanisms of dynein revealed through single molecule studies)
Academic Press 2008年


Lecture Notes in Physics, Controlled Nanoscale Motion
eds. Linke, H. and Mansson, A. (担当:分担執筆, 範囲:How linear motor proteins work.)
Springer 2007年 ISBN:978-3-540-49521-5

ダイニンイラスト
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