第041回KARCコロキウムのご案内

第041回KARCコロキウムは終了しました。ご参加ありがとうございました。


開催日時 10月28日(木) 13:30~
開催場所 KARC 第2研究棟 3階 中会議室
講演 「シリコン基板上への膜タンパク
  / 脂質二重膜の集積とバイオセンサー応用」
講演者 宇理須恒雄 教授 分子科学研究所
講演概要 膜タンパク、特に、イオンチャンネルやGタンパク共役受容体(GPCR)などはポストゲ ノムにおける創薬ターゲットとして非常に重要であると考えられているが、そのバイオセンサーやバイ オチップに関しては、水溶性のタンパクと比較して、基礎研究、応用研究ともに遅れ ているのが実状である。 膜タンパクの場合、脂質二重膜に取り込まれて始めて生理 活性を示すため、バイオセンサー形成に必要な、発現、精製、再構成という工程すべ てが、研究開発段階で、しかも、リスクが高い研究である点が、遅れている最大の理由である。しかし、欧米では、最近、この問題について、サポーテドメンブレンとして、基礎研究が非常に活発になりつつある。私のグループでは、シリコンを支持基板 として、膜タンパク/脂質二重膜の集積構造を形成する研究を3年前から開始し、最近テザードサポーテッドメンブレン構造の形成や、脂質二重膜へのポーリンの再構成などの実験結果を得た。これら、バイオセンサー素子製作に必要な要素技術開発の現状と、欧米の研究状況について、紹介させていただく。
使用言語 日本語
参加費 無料
担当者 情報通信研究機構 関西先端研究センター
ナノ機構グループ 鈴木 仁