第78回 KARC コロキウムのご案内
第78回 KARC コロキウムは終了しました。ご参加ありがとうございました。
開催日時 | 2006年4月24日(月) 16:00〜17:00 |
開催場所 | 未来ICT研究センター 第2研究棟 3階 中会議室 |
講演 | 「ナノスケールキネシン分子シャトルシステムの作製にむけて」 |
講演者 | 矢島 潤一郎 博士 (マリーキューリー研究所、分子モーターグループ) |
講演概要 | 分子コミュニケーションを実現するひとつの方法は、分子モータータンパク質(キネシン)により駆動される制御可能な分子シャトルシステムを創作することである。第一世代の分子シャトルは、A地点でカーゴを搭載してB地点まで運搬し、そこでそのカーゴを放出し、再びA地点に生還する装置である。創作するにあたり、シャトル(分子モーター)の速度や運動方向の制御法、カーゴを特異的に選択する認識法及びカーゴの結合・解離のタイミングの制御等、工学的に克服すべき課題が多いのが現状である。そこでシャトルシステム開発のため、自己組織化能を有するDNA分子をシャトルの配置を制御する材料とし、かつ、シャトルの機能を制御する構成分子として利用することを目指している。また、シャトルの駆動部分である分子モーター同士の分子間コミュニケーション機構の解明も目指している。今回は主に、カーゴの運搬を担う単頭キネシンの力発生機構について得られた最近の研究結果を議論し、その後、自己組織化能を有するDNA分子を用いた基礎的な実験結果を報告する。 |
使用言語 | 日本語 |
参加費 | 無料 |
担当者 | 情報通信研究機構 未来ICT研究センター バイオICTグループ 鳥羽 栞 |