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WEBアクセシビリティの改善でバリアフリーなサイトへ「博報堂SDGsプロジェクト」

3 WEBアクセシビリティの向上には情報を提供する側に配慮が必要

WEBアクセシビリティ診断を提供する中で、浮き彫りとなった課題はどのようなものがありますか?

辻田:やはりWEBサイトを細かく分析していくと、アクセシビリティの意識が薄いと感じます。実はサービスの提供前に博報堂の自社WEBサイトも診断したのですが、改善しないといけない部分が予想以上に多くて驚きました。これまでWEBデザインにアクセシビリティの観点がいかに乏しかったのかと痛感しました。

どのようなところが、視覚障害者のバリアになっているのでしょうか?

梶尾:たとえば、「見出し」があるかどうかなどです。音声読み上げソフトを活用してサイトから情報を得ようとする場合、見出しに該当する部分に裏側の設定で見出しであることがわかるようにしておかないと、上から下まで書いてあることがつらつらと音声で流れてきてしまいます。たとえるなら、新聞に見出しや文字の強弱がなく、同じ大きさの文字が並んでいるだけのようなものです。これだとどこに何が書いてあるのか、必要な情報をスムーズに理解しにくいという問題があります。ストレスなく情報にたどり着くためには、情報を提供する側にもさまざまな配慮が必要となります。

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