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誰も取り残さない社会の実現に不可欠な「ウェブアクセシビリティ」の基本を解説

4 ウェブアクセシビリティに対する関心の高まりと企業の温度差

日本でのウェブアクセシビリティの実現に向けて、どのような課題があるとお考えでしょうか?

太田:日本は今のところ企業には法的な対応義務がないので、企業によってウェブアクセシビリティへの取り組みに相当の温度差があります。やっているところはすごくやっているし、やってないところは全然やっていません。そもそもウェブアクセシビリティのJIS規格があることを知らない企業も多いですね。そこを民間にどう推進していくのかということは、ずっと課題だと言われています。

委員会ではJIS規格の普及啓発を第1のミッションとしてやっていますが、最近はウェブアクセシビリティに対する関心自体が高まっていると感じています。アクセシビリティの方針や試験結果を自ら出す企業も増えてきています。ウェブアクセシビリティに取り組む企業には、まず当事者の方に自社のWebサイトを実際に使ってみてもらい、その様子を見てみることをお勧めしています。自社サイトのこの部分がこんな風に使えないのかとわかってくると、アクセシビリティへの取り組みも面白くなってくると思います。使いにくい、使えないと言っている人たちがいることに、もっと注目し耳を傾けていきたいですね。

 

取材協力:
ウェブアクセシビリティ基盤委員会
取材日:
2022年11月

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