3月11日の東日本大震災時には、幸いにもこの緊急メール通報での119番通報はなかったのですが、震災以降、聴覚障がい者や知的障がい者の方々から、基本的な災害時の対応や、緊急メール通報の使い方などの勉強会を開いてほしいという要望を大変多くいただきました。これはまさに、都民の皆様の防災に対する意識が高まってきていることの表れだと思います。私たちも時間のある限り、いろいろな機会で、お話しをさせていただくようにしています。
今後の緊急メール通報の展開は、まずはスマートフォン対応を検討すること。そして、この緊急メール通報というサービス自体を、もっと広く知っていただき、よりたくさんの方にご利用いただけるよう、広報活動にも力を入れていきたいと思っています。
また、システム開発や個人情報保護の問題など、色々な面でクリアにすべき課題はありますが、各市町村とも連携をとりながら、通報だけではなく、こちらからも情報を発信できるよう、仕組みや方法を考えていくことも大切だと思います。
緊急メール通報をはじめ、開発したICTツールは、他にもいろいろな利用の可能性を秘めています。将来を見据えつつ、それらを生かした対策を、随時取っていきたいと考えています。