実際の使用イメージですが、まず専用アプリケーションをスマートフォンにダウンロードします。障がい者や高齢者がまちに出る際には、このスマートフォンを持参し、アプリを起動させた状態にしておくと、転倒した場合に自動的に助けを求めているという情報が位置情報とともにサーバーに送信されます。転倒以外の介助が必要な場合は、自分でスマートフォンの画面上にあるアイコンをタップ。「緊急(けがをして動けない場合や、車いすの車輪が側溝に落ちてしまって動けない場合など)」か「困っている(道路の段差や急なスロープを車いすで登れない場合など)」を選び、情報を送信します。
サーバーに送られたデータは、登録者全員にメールで配信されます。受信した側は、届いたメールの位置情報から場所を確認することができます。駆けつけられる距離にいる人が専用のサイトに応答をすると、支援を要請した本人と他の登録者に対し、その場所に駆けつけられる人がいるという情報がメールで送信されます。
このシステムのよいところは、いざとなったときに簡単なアクションで助けを呼べるので、障がい者や高齢者などが安心して外出ができるようになるということ。そして、支援する側である商店主や地域住民、ボランティアなどが、気軽に人助けができ、地域全体で障がい者や高齢者などを守ることができるという点にあると思います。
「地域見守りシステム」スマートフォンの操作画面
(左からメイン画面、転倒通知、支援要請、支援完了)