当社の字幕制作スタッフは5名ですが、すべて入社7年以上のベテランばかりです。障害者雇用の特例子会社ということもあり、車いす利用者をはじめ全員が障害を持っていますが、字幕制作を通じて社会に役立ちたいという強い動機を持った人たちが集まっています。制作のときは集中力が必要ですし、番組の制作タイミングに合わせた不規則な勤務になったりと、決して楽な職場環境ではありません。でも、この仕事を長く続けていけるのは聴覚障害を持った方々の役に立っているというやりがいがあるからだと思います。
プロフェッショナルと呼べるスタッフの育成にはとても時間がかかります。採用時には当然PC操作技術も大事なのですが、要約などの日本語力や歴史や経済、最近の話題などの一般常識など幅広い能力・知識が求められます。そして採用後も半年間は入力練習や国語スキルのアップなど研修に時間を割き、一人前に業務をこなせるには約2年程度の期間が必要です。また、日々変化する情報や新しいトレンドのキャッチアップも重要で、世の中に常にアンテナを張っていなければなりません。このような高いレベルを維持している当社のスタッフを「九州随一のプロフェッショナル」だと自負できていることは、障害者雇用の特例子会社としての存続と雇用の維持・拡大を図るうえで重要なポイントだと考えています。
制作スタッフの皆さんと制作部長の古賀さん(右端)