この「NET119 緊急通報システム」は、聴覚や言語に障がいのある方の利便性や操作性を考慮したシステム作りが出発点ですが、様々なことが後付けで可能になるように器づくりをしています。あとは中身に何を入れていくかです。今後、行政や消防、更には様々な関係機関と議論を重ねていく必要があります。
また、国際標準化というところを目指し、海外においても運用できる「グローバルな緊急通報システム」を視野に入れています。
近い将来の展開としては、2020年のオリンピック・パラリンピックに向けた緊急通報の手段になるかもしれないと考えています。災害弱者ということでは広い意味で外国人も含まれます。英語・スペイン語・中国語などで通報されても消防側としても受けられず、もちろん、通報者も伝えたいことが伝えられないということで、多言語化も視野に入れたシステム作りをしています。
大規模災害発災時における対応策として、「NET119 緊急通報システム」は、東日本・西日本の2つのデータセンターで運用しています。データセンターを二重化することで、仮に大災害が発生してどちらかのデータセンターが潰れても、もう片方が生き残っていれば、システムを運用できる形をとっています。元々このシステムは、「大規模災害時におけるパケット通信は有効である」という見地に基づいて私たちは設計しています。なぜなら、中越沖地震や東日本大震災でも電話回線は通信集中による通信制限が行われ、通報できなくなること、そして、その時に唯一通信手段として可能性があるのはパケット通信だということが証明されたからです。
今後、PSTN(公衆交換電話網)のIP化に伴い、「NET119緊急通報システム」がパケット通信を利用した新しい緊急通報の手段として一般化を目指し、日本全国に広がるよう、一層のサービス開発に取組んで参ります。
○「Net119緊急通報システム」が利用可能な地域やサービス等のお問い合わせ先
株式会社ドーン 東京営業所
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