『LITALICO発達ナビ』の開発にあたり、苦労された点はどのような部分でしょうか。
複合的なニーズに全て応えていきたいというのが当初からのゴールだったので、必然的に機能が多くなってしまいました。そのため、どの機能から優先的に開発に取り組むかや、戦略的にどの機能を前に出したほうがより多くの方に使ってもらえるかなどに毎度頭を悩ませています。
ただ、どの機能でも「いつでもユーザーの方を向く」ということを強く意識しており、ユーザーにとって本当に必要なもの、そして必ず保護者の方の助けになるものを提供していくことを念頭において日々開発しています。
サイトを拝見するとコラムや体験記などの読み物コンテンツの多さに驚きます。様々な内容の記事があがっていますが『LITALICO発達ナビ』独自の記事の運用ルールなどはあるのでしょうか。
内容の信頼性を担保した上で、これからも幅広いコンテンツを提供していきたいと思っていますが、発達障害というテーマを扱うにあたり内容がデリケートなものも多いので、編集部として大事にしている編集ポリシーがあります。
誰かを敵としたり不必要に深刻さを強調するなどの「不安を煽るような内容は避けること」、実体験を記事にする場合は「子どもによって異なる多様な体験を尊重すること」。そして、子どもに対してはこのような対応をとるべきだ、などの「答えを与えることはしないこと」です。
子どもによって、症状によって、最適な接し方は異なります。よその子はよその子、うちの子はうちの子という風に多様性を許容してあげつつも、その中で自分が共感できるエピソードを見つけてもらうことができるように、内容の偏らないコンテンツ作成を意識しています。
『LITALICO発達ナビ』は発達が気になる子どもを持つ保護者の方に安心と希望をもたらすためのサービスです。そのため、それぞれの記事やサービスがその方々の生活を支えたり、前に踏み出す勇気を与えてあげられるような価値を持った情報でないといけないと思っています。
編集長として『LITALICO発達ナビ』への思いを語る鈴木さん