サイトマップ - ヘルプ - お問い合わせ
 
 
現在位置: トップページ > トピック記事 > 高齢者・障害者支援サービス・取組 > 重度障害者雇用の可能性を切り拓くOKIワークウェルの「出前授業」・「遠隔職場実習」(4/4)

重度障害者雇用の可能性を切り拓くOKIワークウェルの「出前授業」・「遠隔職場実習」

4 障害者の在宅勤務普及のためにもICTの進化に期待

今後、皆さんが指導員として、またビジネスパーソンとしてチャレンジしていきたいことがあれば伺えますか?

中村:障害によって、私が発する言葉は聞き取りづらいのですが、逆にそれを強みにして、どんな相手でもコミュニケーションをとることができるような実習をやっていきたいです。指導員の言葉が聞き取りにくいと、実習が円滑に進まないだろうと思っていましたが、会話が不自由な生徒もいるので、自信を持って貰えるのではないかと考えています。

下山:ICTの進化によって、生徒がどのようなかたちでパソコン画面を操作し、作業しているのか分かるようになる日も近いと思っています。そうなると、指導もスムーズになりますし、負担を減らす方法が見つかると思います。反面、便利になれば言葉によるコミュニケーションが少なくなってしまう懸念もあるので、そこは意識していけたらと思います。

小林:現在、遠隔社会見学というプロジェクトを推進しています。これは、現地に行かずに工場見学などができるように、ICT 技術を使ったカリキュラムです。こうした流れが発展して、「ワークウェルコミュニケータ」を使って気軽に友達と会話したり、日常生活で外との接点が増えたりする世の中になって欲しいなと思います。ひいては、同学年のネットワークが広がり、都内の障害者支援学校のネットワークのようなものができれば、肢体不自由な子どもたちの世界も広がるはずです。

伊藤:遠隔職場実習の広まりにより、在宅勤務が浸透してきた実感はあります。しかし、ご両親や学校が実状を知らないケースがほとんどなので、全国47都道府県、すべての学校で実施できるようにしていきたいと思っています。また、パソコンの初心者に基本操作を教えるにあたって、パソコン画面を共有できた方がお互いにストレスがないので、それを実現できるアプリやシステム開発を手掛けたいと考えています。

真鍋:より多くの生徒にこの実習を体験してもらって、在宅勤務という働き方はパソコンが使えればできることが増えると知ってもらえるようなカリキュラム作りをしていきたいです。また、個人的にプログラミングが好きなので、それを生かした実習を充実させていきたいです。

山普F私はイラストやデザインが好きなので、そうした特技を活かした実習を多く手掛けたいと思います。

OKIワークウェルの社員が講師となって働き方を教える出前授業の様子

OKIワークウェルの社員が講師となって働き方を教える出前授業の様子

 

取材協力:
OKIワークウェル
取材日:
2020年1月

ページの先頭に戻る

前へ 目次へ