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音の情報を音声トリガーで文字化 イノベーションの可能性を秘めた音のユニバーサルデザイン

4 音声トリガーをイノベーションの源泉に

今後SoundUDはどのような展開をしていくのでしょうか?

森口:「どんな方にも適切な避難誘導ができる形であるべき」ということで、すでにいくつかのスタジアムでSoundUDを競技会場やスタジアムへの適用を推進しています。今後はさらに加速させていきたいです。

また「選択できること」も、今後取り組みたい内容のひとつです。若い世代にはスマートフォンは必須のものですが、高齢者からすると、スマートフォンを使ったサービスは若干ハードルが高いのもあるので、まだ具体的なアイデアはありませんが、もう少しデバイスに頼らないサービスを提供できたらと思います。

進めていく中での課題はありますか?

森口:音声トリガーの技術を先駆的に取り入れたことによる好事例をしっかり作っていくことです。そうでないと、業界全体の動き出しが難しいと感じています。そこは、コンソーシアムが主体となって、各業界の協力企業を見つけて、事例を作っていきたいと思っています。

最後に、普及した先に見えてくる展望をお聞かせください。

森口:音声トリガーを世の中に広めていくことです。主眼ですね。あらゆる場所で音声トリガーを受け取れる状況になることが、バリアフリーのインフラ化にもつながると信じています。そして、さらにこの技術が、聴覚障害者だけではなく健常者向けのビジネスにつながるような、イノベーションの源泉になればと思っています。

 

取材協力:
SoundUD推進コンソーシアム(事務局:ヤマハ株式会社)
取材日:
2019年12月

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