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発達障害児の拠りどころに。「e-sports」を起点にした福祉のかたち

2 ゲームでつながる仲間の存在が外に出るモチベーションに

edgesに集まる子どもたちには、どのような変化が見られますか?

吉沢:自分と同じような境遇の仲間ができること、好きなことに没頭できる環境があることで、自信や安心感を持てる子どもも多いように思います。特に発達障害を抱えていて、周囲とうまくコミュニケーションを取れずに引きこもってしまった子どもにとって、自分のことを周りに理解してもらったり認めてもらったりする機会は極端に少ないです。しかし、edgesには自分と似た境遇の子どもたちがいますし、ゲームの話題でつながることもできます。

また、私たちは通信制高校も運営していて、通常学級にも特別支援学級にも当てはまらない、軽度の発達障害の子どもたちを受け入れてきました。なかには中学校に3日くらいしか通ったことのない子もいます。通信制高校は午前中で授業が終わるので、家でゲームするよりもedgesでゲームをしたほうがPCのスペックや通信環境も良いということで、遊んでから帰るんですね。すると、自宅に帰って1人でゲームをしているよりも、同じ年代の子どもたちと一緒の空間で話しているほうが楽しい!と体感していくので、自然とedgesでのコミュニティに溶け込んでいきます。

edgesで自分の居場所を見つける子どもたち
edgesで自分の居場所を見つける子どもたち

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