現在、銀座エリアで行われている実証実験には、大きく分けて2つあります。ひとつは、スマートフォンを用いて銀座のまちの情報を多言語で提供する実験、もうひとつはICTを活用し、車いす使用者、高齢者、ベビーカー利用者の方を対象とした歩行者移動支援の実験です。
前者は、個人所有のスマートフォンを用いて体験できるサービスです。所定のサイト(Android Market)から専用のアプリケーション(ココシルR銀座)をダウンロードし、それを登録したスマートフォンを持って実証実験エリア内を歩くと、スマートフォンが自動的に、今いる場所のucodeを識別。銀座の店舗や名所、イベント情報やバリア情報などを入手することができるほか、見どころ情報をまとめたツアーガイドの体験もできます。情報提供は、日本語、英語、中国語(繁体字、簡体字)、韓国語の4言語5種類で行われているので、外国人観光客に向けた銀座の観光案内としても活用していただけます。
2011年度の実験の特長としては、GPS、Wi-Fi、アクティブタグ、ICタグなど、さまざまな技術を統合して今いる場所を識別し、その場所に適した情報を提供しているということ。そして、対応リーダ(読み取り装置)内蔵のスマートフォンの普及により、多様なサービス展開が見込まれている国際標準NFC(Near Field Communication)規格のICタグをインフラとしていち早く整備したことがあげられると思います。
また、この実験では、ある特定のサービスのためだけではなく、民間企業などさまざまな主体がサービスを提供することができる、ユニバーサルな共通インフラの構築を目指しています。2011年度の実験においても、8社の民間企業の参画のもと、実用化を目指して各種サービス実験を実施しています。
「ココシルR銀座」の操作画面イメージ
※画像はアンドロイドマーケットより
東京ユビキタス計画・銀座の紹介
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