「東京ユビキタス計画・銀座」とは、東京都と国土交通省が推進する、ユニバーサルデザインのまちづくりを目指したプロジェクトであり、日本を代表する繁華街である銀座において、2006年度から継続して実施している社会実験のひとつです。
具体的には、最先端のユビキタス技術を活用して、場所に応じた情報提供を行うためのインフラを整備する、というもの。銀座エリア以外でも、今までいくつかの実証実験を行ってきており、「恩賜上野動物園ガイドサービス」や「浜離宮恩賜庭園ガイドサービス」、「都庁ユビキタスガイド」などのように、既に一般向けに、通年運用を開始しているサービスもいくつかあります。
ただしこれらは、限定された敷地内や建物の中など、閉鎖された空間で行われているものであり、次のステップとしては、オープン空間、つまりさまざまな電波が混在しているまち中で実証実験を行っていく必要がありました。そうした経緯から始まったのが、銀座というまちを舞台に行われている、この「東京ユビキタス計画・銀座」というプロジェクトなのです。