カラー印刷技術の進歩やインターネットの普及で、色が情報の伝達手段として使われることが多くなってきました。以前は黒1色で印刷されていた新聞や教科書、公共的な刊行物などもカラー化が進んでいます。また、色の違いなどによって情報を表現しているものが増えています。地図、駅や建物の案内表示をはじめ、携帯電話、OA機器、家電製品なども、色によって情報を表示しているものが多くあります。
世の中に出回っているものの中には、色弱者に配慮されずにデザインされたものがまだまだ多く、色弱者、色覚バリアフリー社会の到来にはまだ遠い状況で、色弱者にとっては不便さを感じることも多いのです。また、見分けにくい色使いで表現した場合などは、情報が隠れてしまうために、情報が伝わっていないことすら感じていないこともあるのです。
色弱者は、どんなものに不便さを感じているのでしょうか。
※不便を感じる場面の例
たとえば、赤緑色弱の人には、「赤色」で表示される禁止表示はあまり目立ちません。自治体が作成している防災用のハザードマップなどで、危険な場所を赤、安全な場所を緑色に表示していると、色使いによっては色弱の人には、安全な場所と危険な場所の区別がわかりにくく危険です。避難経路なども多くの人が見やすいように変更する必要があります。
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原本作成日: 2007年12月25日; 更新日: 2019年8月7日;