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より多くの人たちに映画を楽しんでもらうために(6/6)

6. 今後の展開

日本で、公開と同時に映画に字幕や音声ガイドがついた作品は、レンタルリリースを含め、年間約800本もの映画が世に出る中、バリアフリー化される作品はわずか4〜5本というのが現状です。

あまり知られていないことなのですが、既にバリアフリー化した映画については、レンタル店で扱っているDVDなどでも楽しむことが可能です。
障がいの有無を問わず、小さいお子さんからご年配の方までユニバーサルな楽しみ方のひとつとして、ぜひ一度利用してみていただければと思います。

DVDメニューの画像。「音声」の選択肢に「視覚障がい者用音声ガイド」、「字幕」に「聴覚障がい者用日本語字幕」がある。
※写真8 バリアフリー映画DVDのセットアップメニュー表示画面 映画「西の魔女が死んだ」より

2010年5月には、最新作として“生”の確かさを丹念に綴る映画『春との旅』をバリアフリー映画として提供する予定です。

住友商事グループは今後も出来るだけ多くの方にバリアフリー上映の存在を知っていただき、バリアフリー化した映画作品を多く提供していくことで、障がいがあっても、「みんなと一緒に映画を楽しんで、語り合うことで空間が共有できる」ような本当の意味でバリアフリーな豊かな社会を実現できるようにお手伝いができればと考えています。

取材日:
2010年2月2日
取材協力:
住友商事株式会社 環境・CSR部
http://www.sumitomocorp.co.jp/
取材者:
独立行政法人 情報通信研究機構 情報通信振興部門 バリアフリーサイト

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