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障害者雇用促進のためにできること(NTTデータだいち)(2/4)

2. 「Webアクセシビリティ診断サービス」とは

Webアクセシビリティに関しては、もともとNTTデータの技術開発本部が2003年頃から取り組みはじめ、ガイドラインを独自に作ったり、チェックツールを考案したりしていた、という背景があります。そんな中、NTTデータだいちでは、技術開発本部よりスキル移管を行い、2010年6月から「Webアクセシビリティ診断サービス」として、本格的に開始しました。

現状では、WCAG1.0と JIS X 8341-3:2004に準拠しながら、「Alt属性が確保されているか」「キーボード操作が可能か」など200弱の診断項目を用意し、達成等級別のほか、どういう障がいを持った方にとって使いにくいのか、という障がい特性別にも対象ページをチェック。その診断結果を「診断レポート」としてお客様に提供しています。さらに報告会も行い、診断の詳細説明のほか、音声ブラウザを通したサンプルの視聴なども実施し、Webアクセシビリティへの理解をさらに深めていただくようにしております。

診断作業は専用ソフトを使って機械的に行う部分もありますが、やはり目視で診断する部分もあります。その診断を、NTTデータだいちでは、eスタッフが行っています。作業は診断手順書に基づいて行っており、実際に診断を担当しているのは、必ずしも視覚に障がいがある方ではありません。しかし、視覚以外の障がいを持った方がこの診断をすることで、サイトをもっとよいものにしていこうという気持ちが、相乗効果として現れるのではないか、と期待しています。

特に、障がいを持っている方は、他の障がいを持っている方の気持ちにも敏感です。視覚に障がいを持っている、マウスが使えない、そういう方々が私たちのメンバーの中にもいるので、皆、使う側の気持ちを自然に理解しているのです。そうした「気持ち」が加わることによって、この診断がよりよくなっていくきっかけになって欲しいですし、今後はそういったところも「NTTデータだいちらしい仕事」の特長のひとつになっていって欲しいと思っています。

この「Webアクセシビリティ診断サービス」は、まだやっと立ち上がったばかりです。理想を言えば、今後必要になってくるJIS X 8341-3:2010への対応もプラスして、私たちNTTデータだいちならではの観点というか、そういう診断基準も追加し、その結果「NTTデータだいちに頼めば誰にでもわかり易いサイトが構築できる」という、お客様満足度につなげていければ嬉しいです。

「Webアクセシビリティ診断サービス」の診断レポート画面の写真
※画像2  「Webアクセシビリティ診断サービス」の診断レポート

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