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インタラクティブ触覚ディスプレイの開発 (NHK放送技術研究所) (3/4)

3. 実際に使用した方からの感想

このインタラクティブ触覚ディスプレイは、まだ製品化には至っていないので、一般には広まっていないものですが、開発段階で障害者団体の方などに協力を仰ぎ、実際に使っていただきながら、随時使用感のテストを行っています。

その時の反応として一番印象的だったのが、「バスの運賃表の仕組みが理解できた」というものです。バスの運賃表というのは、だいたいが乗車する停留所を縦軸に、降車する停留所を横軸に並べて配置し、その交差する部分に運賃が表示されています。しかし、視覚に障害がある方の中には、「それがどういう仕組みになっているのか、全くイメージできていなかった」という方が数多くいらっしゃったらしいのです。それが、この触覚ディスプレイで表示し、指で触ることによって、「はじめてこういう風になっていたのがわかった」と。そう言ってくださったときは、本当に嬉しかったですね。

運賃表以外でも、例えば1週間の天気とか、先ほど申し上げた株価のグラフなど、表の構造や、グラフの変動や経緯を表現する情報は、聴覚だけではなく触覚を使った方が早く正確に伝わるということが、各種実験を通じてわかってきました。

日本地図なども、日本列島の形や、都市と都市の位置関係などを理解していただくのに有効ですし、地図上をタッチしていくことで、その都市の詳細地図までたどれるため、階層的に地図を理解することができるというのも、インタラクティブ触覚ディスプレイならではの特長だと思っています。ただし、写真の表示になると、まだ難しい部分が多くありますので、情報によって向き不向きというものもあるのかもしれません。

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