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視覚障がい者用移動支援アプリ「ドキュメントトーカ ボイスナビ」の開発(2/5)

2 施設情報案内と経路案内の紹介

 ドキュメントトーカ ボイスナビは、施設情報案内と経路案内を行います。

 施設情報案内は、現在地を起点にしてその周囲の施設情報を近い順に案内するものです。スマートフォンの向きによって絞り込むこともできます。前方90度、180度、360度といった指定のほか、たとえば道路の右側の店のみ、道路を隔てた店(左側)のみ、あるいは道路の両側といった指定ができます。また、施設情報を取得する距離範囲も設定可能で、20m以内から5km以内で取得可能です。GoogleとYahooの施設情報を使い分けることができます。Googleは指定された距離範囲内からベスト20のお店を抽出しますので、距離範囲を変えることで広範囲な人気店が紹介されることになります。Yahooは近い順に100店を抽出するようです。さらに、グルメ、ショッピングなどのカテゴリー設定でお店のジャンルを絞ることが可能です。

 音声案内は、スマートフォンの向きによって、店の名前と距離が、近い順に読み上げられます。
視覚障がい者にとって、今自分がいる場所の周りにどんなお店があるのかを音声で紹介してくれることは非常に有益なことでしょう。

 経路案内は現在地から目的地までの徒歩による経路を表示します。
 まず目的地を設定します。視覚障がい者が目的地を設定する方法としては、まず住所や施設名を音声で入力する方法があります。そのほか過去の目的地の一覧表から選択したり、住所を直接入力する方法もあります。しかし、地図を直接ポイントする方法は、付き添いの方の手助けが必要です。歩いていけないようなところを設定した場合には、「歩くには遠すぎます」というメッセージが聞こえます。

 経路案内を始めると、進行とともに経路を方向と距離で、順次音声案内をします。「そこで右に曲がる」「後3メートル」、「そこで斜め左、後方の歩道橋の階段を上がる」などと道順を案内するとともに、信号がある、横断歩道があるなど、かなり細かく周囲に何があるかも伝えながら案内します。男性の声で方向と距離、女性の声で周辺案内(前述の施設情報案内)をします。

 経路案内時には、スマートフォンの向きの設定を進行方向に固定することもできます。固定しておけば、スマートフォンをポケットの中に入れていても案内されます。しかし、固定した方向と反対に進んだ場合は、進行方向からある程度ずれると、再計算が行われて、新たな案内が始まります。経路案内では施設案内も同時に行われますが、進行方向のみに限定されます。

 案内を終了する際は、「案内の終了」ボタンを長押しします。案内した場所は、保存ダイアログで保存することが可能です。

 経路案内は、実際の経路を歩かなくても、仮想歩行で確認することができます。その際は歩行速度を選ぶことができます。ドキュメントトーカ ボイスナビの仮想歩行の様子を動画で紹介します

ドキュメントトーカ ボイスナビの実演デモストレーション
(動画を見る場合は上の画面の左下の三角矢印をクリックしてください)

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