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【光明学園×CANVAS】肢体不自由な生徒が「出来る」を増やすプログラミング・VR授業

2 プログラミングやVRの授業を通して「人のことを考えられるように」

具体的にどのようなプログラミングの授業を実施したのでしょうか?

寺田:過去の授業では、マイクロビットという色々なセンサーやLEDが搭載された小型のマイコンボードを使って、クリスマスのイルミネーションや離れたお友達に情報を送るお知らせ装置などをつくりました。すぐに作品づくりにはとりかからず、日常生活とプログラミングのつながりについて一緒に考えたり、Hour of Codeなどの教材をつかってパソコンの操作に慣れるための時間をつくったり、まずはプログラミングが楽しいと感じてもらえるように、時間をとって丁寧に授業を進めました。

2019年からは、VRの授業もはじめられたそうですね。

寺田:はい。禿先生と2019年度の授業内容を検討していたところ、光明学園の校舎が間もなく取り壊しになるということで、旧校舎を記録に残す取り組みができないかというアイデアが契機になりました。折しもCANVASがFacebookと「Oculus」を使ったVR教育の実証実験をしていたので、旧校舎をVRでアーカイブする授業を展開することになりました。 授業では、生徒さんの車いすに360度カメラとiPadを設置し、自由に移動してもらいながら撮影しました。体の不自由な方でも使える専用のスイッチでシャッターを押せるようにするなどの工夫も行いました。撮影した画像は、VRゴーグルでみられるようにしたのはもちろん、ゴーグルがなくともいろいろな人に見てもらえるように簡易的なウェブサイトを作成しました。

プログラミングやVRの授業を通して、生徒にどのような変化が見られるでしょうか?

禿:プログラミング授業に関しては、意外かもしれませんが「人のことを考えられるようになった」という成長が一番大きいと感じています。たとえば、ゲームを作るとすると、色々な人が遊べるように気遣って、操作方法を考えるようになるんです。そうした視点を持てる授業がこれまでなかったように思います。

VRで撮影した旧校舎の画像を閲覧できるウェブサイト
VRで撮影した旧校舎の画像を閲覧できるウェブサイト

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