ICT の活用は、発達障害の方の就労にどのようなメリットをもたらすでしょうか?
松田:発達障害の方はコミュニケーションを取るのが苦手な方が多いので、ICT の活用によって、文字でのコミュニケーションができることは有益だと思います。また、仕事の優先順位を考えたり、スケジュール管理をしたりという部分を苦手とする人が多いので、そこをフォローしてくれる ICT ツールが増えたのは、当事者にとってメリットではないでしょうか。
今後、現在の事業をどう展開されたいとお考えでしょうか?
外尾:国や社会は発達障害の人が活躍することを期待していないのではないかと感じることがあります。障害者雇用の枠を増やしましたが、法律上雇わなきゃいけないのでとりあえず雇用するという印象を受ける企業もあります。だからこそ、我々は活躍できる人材を多く輩出して、業績や利益を出すことに貢献できることを示していけたらと思っています。
松田:即戦力として活躍できる人材育成の実績が増えているので、これから5年のうちにGFTD WORKSで学んだ技術を活かせるエンジニア1000名の活躍できる場所を全国に拡げる準備をしています。また、これまでは企業に採用してもらえる人材育成を中心にカリキュラムを組んできましたが、これからは我々の手で、育成した人が活躍できる場を作りたいと考えています。