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困難を乗り越えるためのiPad活用を提案するスタジオギフトハンズの取り組み

3  Appleでセミナーを実施。当事者の要望を開発に届ける

現在も、三宅さんご自身で、障害者に役立つアプリを見つけ出したり、使い方を伝授したりされているのでしょうか?

三宅:最初はそうでしたが、現在は月1回のペースで障害を持つ当事者の人たちが集うラウンジを開催しており、そこには最大80名ほど参加されるのですが、当事者の皆さん同士で情報交換をしていただくことの方が多くなりました。私は司会進行と目新しいトピックを共有するくらいで、「どのアプリが使いやすい」「こんな機能が便利だ」という情報発信は当事者の方が積極的に行います。もちろんその場で知り得た情報は、講演会などで伝えることもあります。実際のところ、私がネットで調べるよりも、当事者の情報の方が役に立つ精度が高いと感じています。

三宅さんはAppleでもセミナーを開催するなど、医師だからこその専門性も活かしながら、障害者の声をテクノロジーの開発に反映させるためのご活動もされています。

三宅:現在は、当事者の意見を吸い上げて、Appleの窓口に届けることもありますし、当事者に窓口の存在を伝える場合もあります。いずれにしても、Appleはユーザーの声を速やかに製品に反映してくれますし、そのスピード感に驚くこともあります。たとえば、アクセシビリティの設定を行うと、「視覚サポート」に関連する機能設定の位置が一番下になっていることについて、以前Appleストアで、iPad のセミナーを実施したときに、「視覚障害者は音声を聞いて項目を選ばないといけないのに、視覚サポートの位置が一番下だと選ぶまでに時間が掛かりますよね」と冗談のつもりで指摘したんです。すると、次のマイナーバージョンアップで、視覚サポートが一番上になっていたんです。細かいところではありますが、そこをキャッチアップできるというのはすごいと思いました。

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